慢性頭痛との上手な付き合い方|タイプの把握で適した治療法

医者

頭痛薬で改善しないことも

頭痛

頭痛には、症候性頭痛と慢性頭痛とがあります。症候性頭痛とは、身体や脳になんらかの病気(くも膜下出血や脳梗塞など)があり、それが原因となって起こる頭痛です。一方、慢性頭痛はそのような病気がなくても起こる頭痛で、一般に「頭痛持ち」などど日常会話でいわれるのはこのタイプの頭痛です。この慢性頭痛は、緊張型頭痛・偏頭痛・群発性頭痛の三種類に分けられます。緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような頭痛です。立っていられないような鋭い頭痛ではなく、どちらかというと鈍い痛みがあります。パソコンなどのデスクワークが一因であるともいわれ、肩こりや首の痛みを伴うこともあります。ストレスも原因のひとつと考えられています。この頭痛が起きているときは血行が悪くなっているため、身体を温めると痛みが和らぐことがあります。偏頭痛はズキンズキンと脈打つような鋭い痛みで、多くの場合頭の片側が痛み、吐き気を伴うこともあります。脳の血管の拡張が原因だといわれています。緊張型頭痛と偏頭痛が合わさったタイプもあり、混合型頭痛と呼ばれています。群発性頭痛は、20代から30代、あるいは40代くらいまでの男性がなりやすいとされる頭痛です。数週間から数ヶ月の間に頭痛が頻発し、群発性地震のようであることからこの名があります。目の奥がひどく痛むことが特徴です。この頭痛が出ている間は、アルコールを控えたほうがよいとされています。偏頭痛や群発性頭痛には特効薬がありますが、心臓疾患のある人には適さないため、持病のある人は薬の処方を受ける際に医師に申し出ることが重要です。

通常、慢性頭痛の治療のためには神経内科や脳神経外科などを受診するのが一般的です。ところが、それらの病院にかかっても、なかなか頭痛が改善しない人が中にはいます。そのような人の場合、頭痛とともに不安や落ち込みなどの精神症状が強くなっていることが考えられます。長い間慢性頭痛に悩まされているうちに、いつの間にか抑うつ状態に移行していることがあるのです。反対に、抑うつ状態にあった人が、症状のひとつとして頭痛を発症することもあります。このような場合は、頭痛の症状に対して鎮痛薬で抑えようとしても、思うように効果が出ないのです。それは、すでに頭痛だけに対処すればよいというレベルではなくなっているためです。こういった、頭痛と精神症状とが共存しているような状態にあるときは、精神科や心療内科も受診してみることが望ましいといえます。うつ病で頭痛の症状を持つ人は多いのですが、自分の頭痛はそこまで深刻ではないと思い込んでいたために、うつ病の治療が遅れてしまったというケースもあります。頭痛へのストレスや不安がさらに抑うつ状態を悪化させ、抑うつ状態がひどくなればなるほど痛みに対しても過敏になってしまうという、悪循環に陥ってしまうのです。特に、仕事に対する責任感が強く、身体に無理を強いてでも頑張ってしまうようなタイプの人は要注意です。頭痛で神経内科などにかかっているにもかかわらず、いつまでも快方に向かわないという人は、一度精神科や心療内科の医師に相談してみるとよいでしょう。